ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は約6カ月前に米首都ワシントンを訪れた際、ロシアとの和平合意には「実質的な安全の保証」が必要だとして譲らず、ドナルド・トランプ米大統領とカメラの前で口論となった。そのゼレンスキー氏が18日、再び大統領執務室を訪れようとしている。今回は安全の保証に関する溝は狭まっているだろうが、ロシアが求める領土を巡る深い対立は今も残っている。ゼレンスキー氏は、どのようにしてトランプ氏からの支持を維持しつつ、ロシアからの領土に関する要求は受け入れられないという姿勢を示せばいいのか、ジレンマに直面している。ゼレンスキー氏の今回のホワイトハウス訪問には、英国、フランス、ドイツ、イタリア、フィンランド、欧州連合(EU)の首脳や北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長など、重要な仲間が同行することになる。ルッテ氏はトランプ氏と親密な関係を築いていることで知られる。
ゼレンスキー氏、トランプ氏説得は厳しい道のり
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