二酸化炭素(CO2)は汚染物質なのか。米国ではその定義を巡り、変更すべき時期に来ているとの主張が一部の研究者や文筆家、政府当局者らの間で高まっている。米連邦最高裁は2007年、CO2を含む温室効果ガスは大気浄化法の下で大気汚染物質とみなされるとの判決を下し、連邦規制当局はこれらの汚染物質が公衆衛生に危険を及ぼすかどうかを判断しなければならないとした。大半の気候・大気科学者はCO2の増加が地球の気温を上昇させており、それが暴風雨の激化や海面上昇、さらには干ばつや山火事が深刻化するリスクを高め、人間の健康や生活を脅かしていると指摘する。トランプ政権はCO2は公衆衛生への脅威ではないと主張し、排出規制に関する米環境保護局(EPA)の責任の一部を撤回する取り組みを進めている。