「特定口座、どっち選ぶ?」迷ったら思考停止で「こっち」にすべき決定的理由
投資歴70年 資産24億円――【プロの儲かる知識を簡単インストール】人生、もう詰んだ……40歳、しがないサラリーマン。月1万5000円の小遣いを握りしめ、毎日通勤する日々だ。増えない給料、重くのしかかる住宅ローンと教育費。冷え切った家庭に、もはや自分の居場所はない。そんな人生のどん底の状況で拾った、1冊の古びた手帳。それが投資歴70年、資産24億円を築いた89歳現役トレーダー・シゲルさんとの奇跡的な出会いだった。お金、仕事、家庭……すべてに絶望した崖っぷちの男が“投資の神様”から授かった「世界一のお金と人生の授業」とは?“小説形式”だからスラスラ読めてドンドンわかる話題の書『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。答えはすべて、この物語にある。

給与明細に「謎の数字」があるの知ってる?「0.315%」の税金が意味する大切なこと写真:川瀬典子

給与明細に潜む「0.315」の謎

株で得た利益には20.315%の税金がかかる。

「なんか、その“3150”って中途半端ですね

復興特別所得税が0.315%上乗せされとるからや

「復興……って、あの?」

「東日本大震災の復興財源をまかなうための税金や。君、給与明細ちゃんと見てへんやろ。所得税に加算されとるで。2037年末まで続く予定や

利益の前に立ちはだかる「申告」の壁

「……そうだったんですね。勉強になります。でもそんな複雑な計算、自分で確定申告しないといけないんですか? うーん、それはちょっと……」

「そこは心配いらん。証券会社が勝手に税金引いてくれる。いまは『特定口座(源泉徴収あり)』っちゅう便利なもんがあるんや。確定申告せんでもええようになっとる。まあ、自分で申告したいなら『一般口座』って手もあるけどな」

思考停止で選べる「最強の選択肢」

「そりゃ絶対、『特定口座(源泉徴収あり)』にします!」

【解説】税金の「オートパイロット」機能

シゲルさんの言う通り、「特定口座(源泉徴収あり)」は、投資にまつわる事務作業を劇的に減らしてくれる、個人投資家にとっての「最強のデフォルト設定」です。

本来、株で利益が出れば、翌年の2月から3月に税務署へ申告し、納税を行わなければなりません。会社員の方であれば、年末調整とは別に手続きが必要になるため、非常に手間がかかります

しかし、この口座を選んでおけば、利益が出るたびに証券会社が自動で税金を計算し、差し引いて国に納めてくれます。つまり、口座に振り込まれた(残った)お金は完全に「自分のもの」。後から「税金の支払いで現金が足りない!」と慌てる心配もありません。この安心感は、メンタルを安定させる上でも非常に大きいでしょう。

「あえて申告する」という選択肢も

ただし、知識として一つだけ頭の片隅に置いておいてください。「源泉徴収あり」を選んでいても、「あえて確定申告をする」ことは可能です。

たとえば、株で大きな損失(マイナス)が出た年があったとします。この場合、確定申告をすることで、その損失を翌年以降3年間にわたって繰り越し、将来出た利益と相殺して税金を安くする「損益通算・繰越控除」という仕組みが使えます

まずは「源泉徴収あり」にして面倒な計算を証券会社に丸投げし、浮いた時間を銘柄分析に使う。そして、もし大きく負けてしまった時は、税金を取り戻すために申告を検討する。この「二段構え」が、賢い投資家のスタンスです。

※本稿は、『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。