米シリコンバレーのテクノロジー企業や経営者らが、厳格な人工知能(AI)規制に反対する政治活動委員会(PAC)のネットワークに1億ドル(約147億円)を超える資金を拠出している。こうした動きは、ハイテク企業の経営陣らが来年の中間選挙に積極的に関与するシグナルとみられている。米ベンチャーキャピタル(VC)のアンドリーセン・ホロウィッツやオープンAIの共同創業者で社長のグレッグ・ブロックマン氏らは、AIに焦点を当てた新たなスーパーPACネットワーク「リーディング・ザ・フューチャー」の立ち上げと資金調達を支援している。同グループがウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に明らかにした。「リーディング・ザ・フューチャー」は献金やデジタル広告を活用してAIに関する特定の政策を提唱したり、業界の発展を阻害すると同団体が判断した候補者に反対する運動を展開する計画。その目標の一つは、AIモデルが力を持ちすぎたり、社会に壊滅的なリスクをもたらす前に規制しようとしたりする動きに対抗することだが、完全な規制緩和を求めているわけではなく、賢明な規制を望んでいるという。