「考えすぎから解放された!」
そんな感想が続々届いているのが、世界150万部突破・39か国刊行のベストセラーとなっている『STOP OVERTHINKING ── 思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』だ。Amazon.comでも13,000超のレビューで世界が絶賛する話題書について、今回はライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「あのとき辞めなければ」が
ことあるごとに顔を出す
「あのとき、別の道を選んでいれば」――誰にでも、そんなifがある。
私の場合、それは公務員を辞めた選択だった。
自由な時間と引き換えに、安定も肩書きも手放した。
平日に海外へ行けるようになり、会社員時代にはなかった自由を手に入れた。
それでも、ふとした瞬間に「あのとき辞めなければ」という思考が顔を出す。
うまくいかないことがあったとき。
元同僚の昇進を聞いたとき。
収入が不安定だと感じたとき。
「もしあのとき残っていれば」と考え始めると、思考は同じ場所をただ回り続ける。
そんな「たられば」が、頭の中で何度も反すうされた。
けれど、フリーランスとして軌道に乗り始めてから、その「もしも」がほとんど浮かばなくなっていった。
変わったのは、状況だけではない。
私の「反すう(ぐるぐる思考)」とのつき合い方が変わったのだ。
世界的ベストセラーの教え
この3月も日本で話題となっている、全世界150万部突破のベストセラー『STOP OVERTHINKING』の著者ニック・トレントンはこう述べている。
――『STOP OVERTHINKING』(P.262)
「反すう」とは、過去の出来事を何度も繰り返し再生する思考のクセだ。
「あのとき」
「ああすれば」
――その声は、まるで友人のように、ことあるごとに現れては同じ話をするのだ。
この友人の話を真剣に聞いても、何も前には進まない。
問題が解決するわけでもなく、ただ同じ場所をぐるぐる回るだけだ。
「三流」「二流」と「一流」を
決定的に分けるものとは?
本書では、この反すうから心理的に距離を取ることを勧めている。
つまり反すうを「自分そのもの」としてではなく、「聞き飽きた話をする友人」として扱うのだ。
その友人が訪ねてきたら、「その話、もう聞いたよ。他にない?」と軽く追い返せばいい。
過去を変えることはできないが、今どう受け止めるかは選べる。
私も、あの「もしも」を何度も繰り返していた。
けれど、「今の選択を後悔しないように生きる」と意識を向けてから、思考のループは静かに消えた。
「過去の反すうにとらわれる人」は三流。
「無理に忘れようとする人」は二流。
そして、一流は「反すうを笑って受け流す人」だ。
本書を読んで気づいたのは、後悔をなくすことではなく、後悔との距離の取り方こそが、思考の自由を取り戻すコツだということ。
考えすぎのループから抜け出すためには、過去ではなく、今に集中する、ただそれだけだ。
(本稿は『STOP OVERTHINKING ――思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』に関する特別投稿です)



