ドナルド・トランプ米大統領は連邦準備制度理事会(FRB)のリサ・クック理事の解任に向けて動いており、強権的な支配をさらに強めようとしている。連邦最高裁は、FRBを直接的な政治の圧力から守るためのレッドラインがあるとの姿勢を示しているが、その一線を越える可能性がある。トランプ氏は就任以来、政府高官を恣意(しい)的な解任から保護する連邦法を繰り返し批判してきた。消費者安全や労働者の組織化、公正取引慣行、公務員の公正性などを監督する政府機関では、民主党が指名した任期付きの監察官らが理由なく解雇されている。トランプ氏は25日にソーシャルメディアで公開したクック氏宛ての書簡で、住宅ローン申請に虚偽の情報があったとの疑惑は、根拠がないものの、解任の十分な理由になると述べた。
トランプ氏のFRB攻撃、大統領権限の限界試す
リサ・クックFRB理事を解任する動き、連邦最高裁の示した米中銀の独立性巡る「レッドライン」越えるか
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