
どこに進学しても「ここで良かった」と思える受験校選びを!
小学6年生もこの時期になると、すでに第1志望校は具体的に思い描かれているご家庭も多いのではないでしょうか。しかし受験生の平均受験数を考えれば、来年1月、2月の受験日程を組むためには第1志望校以外に6、7校の「受験校」を選び出し、どの学校に「入学する可能性があるのか」を決めなくてはなりません。
この先、塾との面談や専門誌の「併願パターン」などを参考にしながら、お子さんの偏差値とにらめっこしつつ、志望校を軸に「安全校」と「チャレンジ校」から受験スケジュールを組み立てていかれる方も多いと思います。このときよく考えていただきたいのが、受験する学校はすべて「本当に入学したいと思える学校」なのかということです。
あまり考えたくない未来かもしれませんが、いざ受験が進むにつれ、思うような結果が出せず、急きょ一度も足を運んだことのない学校にあわてて出願をし、結局はそこに進学したというのもよく聞く話です。しかしこのようなケースでは、親子ともに「よく知らなかった学校に進学した」=「受験に失敗した」という負のイメージを抱きかねません。
中学受験は合格したらそこで終わりではありません。入学後、中高の6年間、わが子が楽しく幸せに学び続けることができて初めてゴールといえるのです。さしたる学校研究もせずに、偏差値や受験日程だけで受験校を決めてしまうと、入学後に校風や学習スタイルが子どもの性格に合わず苦しんだり、不登校になってしまったりということも起きかねません。そうならないためには、どこに進学しても「この学校に入学できて良かった」と思える学校を受験校として選ばなければなりません。