最近の人工知能(AI)は多くのことができ、将来はさらに多くのことができるようになるだろう。だが、1兆2000億ドル(約178兆円)規模の業界をつぶすのはおそらく無理だ。市場調査会社ガートナーの予測によると、これは世界の企業が2025年に業務ソフトウエアに費やすとみられる金額だ。非常に大きな数字であり、昨年の1兆1000億ドルを11%近く上回る。企業はテクノロジー関連分野の中でも特にソフトウエアに多く支出している。だがAIの時代になり、この予算への脅威は高まっているようだ。チャットGPTなどのツールが当初うたっていたのは、素人でも自然言語で大規模言語モデルに要件を伝えるだけでソフトウエアを作成できる、ということだった。この「バイブコーディング」があれば、理論上は既製のソフトウエアは必要なくなる。チャットGPTを開発した米オープンAIは今月、最新モデル「GPT-5」のライブデモで、英語話者向けのフランス語学習アプリを数分で作成した。
「AIがソフトウエアを一掃」は大いなる誇張
セールスフォースやワークデイなどのプロバイダー、置き換えは容易ではない
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