
資格(検定を含む)は「時代を映す鏡」であり、時代の変化に応じて世間で注目されている話題やキーワードをテーマとした、新しい資格がどんどん生まれてくる。最近注目の話題といえば、なんといってもAI、特に「生成AI」であり、これに関連する新しい資格が近年、幾つも誕生している。そこで、特集『40歳・50歳・60歳から人生を一新! 資格&学歴 裏ワザ大全』の#12では、その中から、AI初心者にも挑戦しやすく、かつスキルアップできる注目の生成AI関連4資格の中身と活用法、そして独学にお薦めのイチ押し参考書を紹介しよう。(資格・勉強コンサルタント 鈴木秀明)
AIを学びたいならまずは「G検定」
右肩上がりの人気で年間2万人が挑戦
(1)「G検定(ジェネラリスト検定)」
まずは、「生成AI」に特化した資格ではないものの、「AI」について学ぶならぜひとも押さえておきたい定番資格から紹介しよう。
「日本ディープラーニング協会」が実施しており、年間約2万人もの受験者数を誇る。人気の高まりに応じて試験頻度も年々増加しており、2024年以降は年6回、オンライン試験(IBT方式)で実施されている。「ディープラーニング(深層学習)」とは、AIの機械学習の手法のことで、これが発展した結果、近年のAI技術の急速な進化につながっている。
G検定は、「AIを活用すると何ができるのか」「AIはどんなロジックで動いているのか」「AIの活用・導入事例にはどんなものがあるか」といったことが具体的な知見として得られる内容になっており、AIを学んだり活用したりしたいなら、まずはこの検定を受けるべし、という存在と言ってもいいくらいの資格である。
次ページでは、「資格王」の異名を持つ鈴木秀明氏が、「G検定」挑戦に最適の参考書に加え、残り三つのお薦め「生成AI関連」資格を一挙に紹介する。時代に取り残されたくない人は必見だ。