「勉強しているのに結果が出ない」「なかなか英単語を暗記できない」「長文が読めない」「何から手を付ければいいか分からない」――英語学習において、こうした悩みを抱える人は少なくありません。しかし、それは特別な才能がないからではなく、正しい順番とやり方を知らないだけです。“受かるための戦略”を正しく理解すれば、どんな逆境からでも英語力は飛躍的に伸びていきます。
話題の書『9割受かる英語勉強法』の著者、松原一樹さんに今回は、「英単語を10分で300語覚える方法」7つの特徴について教えてもらいました。

【受験のプロ解説】「英単語を10分で300語覚える方法」7つの特徴Photo: Adobe Stock

「短期間に大量に触れ、それを繰り返す」のが暗記の基本

 僕が開設している『YouTube予備校』の動画の中で、もっとも再生回数が伸びているコンテンツ(100万回以上)は、『英単語を10分で300語覚える方法』です。

「10分で300語も覚えられるわけがない」と思われるかもしれません。ですが、僕が指導する受験生の多くは、この方法で、「短期間で、大量の英単語」を暗記しています(300語以上覚える学生もいます)。

 英単語の勉強(暗記)は、
「短期間に大量に触れる。そして、それを繰り返す」
のが基本です。「英単語を10分で300語覚える方法」は、「繰り返し、見て覚える」暗記法です。

「英単語を10分で300語覚える方法」7つの特徴

 この単語勉強法(単語暗記法)の特徴は、次の「7つ」です。

特徴(1) 声に出して読む(書いて覚えない)
 目から入る情報だけでなく、耳から入る情報も追加したほうが記憶に残ります(大きな声を出せない図書館などでしたら、囁くような小さな声でよいです。自分の耳に届けるということが大事です)。

特徴(2) ひとつの単語を覚えるのに時間をかけない
 単語の暗記は単純作業なので、集中力が続きません。ひとつの単語にかける時間は2秒以内にします(時間がかかればかかるほど覚えられない)。

特徴(3) 何回も復習する
 高速で覚えて何回も復習したほうが、記憶に残ります。
人間の記憶は、「時間よりも回数」によって定着すると考えられています。回数が多くなればなるほど、脳は「この情報は重要である」と認識するからです。

特徴(4) 一単語一義 ひとつの単語につき、ひとつの意味しか覚えません
 単語帳に複数の意味が載っているときは、「自分が一番覚えやすい意味」を選びます。英文読解の問題集を解いていると、「自分が覚えた意味では訳せない」こともあるので、その場合は、その都度、「別の意味」を覚えていきます。

特徴(5) 10分で300語覚える
「10分」でやめてもかまいませんが、あと2回(合計3回、30分)繰り返す(復習する)ことで、記憶が定着しやすくなります。

特徴(6) 1週間で900~1000語の英単語を暗記できる
「1日30分、1週間かけて300語覚える」のが基本ですが、緊急に英語の点数を上げる必要がある場合は、覚える単語の数を増やします。
 増やすといっても、「1回300語」を1回400語や500語にするのではなく、「1回300語のグループ」を増やします。
 最初の300語をAグループ、次の300語をBグループ、その次の300語をCグループとした場合、グループごとに10分ずつ(1日30分)勉強すれば、1日で「900語」の単語に触れることができます。

特徴(7) スペルが覚えられる
 何度も声に出すことで、スペルの理解にも役立ちます。
受験生の中には、「スペルは書いて覚える」と思っている人がたくさんいますが、「見る」だけでも、単語の構造を知ることができるのです。

 次回の連載では、「英単語を10分で300語覚える方法」を具体的に行うための、5つの手順について解説したいと思います。