「せっかく“いい会社”のはずなのに、毎日ぜんぜん楽しくない…」
あなたは今の職場で、「うまく言葉にならない“悩み”」を感じたことはないだろうか。「この会社で一生働くなんて無理…」「でも、他に“やりたいこと”もない…」「だから、しぶしぶ働いている…」そんな日々に「このままでいいのか?」と不安になったことも、一度ではないはず。
こんな“うまく言葉にできないモヤモヤ”を「見事に“言語化”してくれた!!」と話題なのが、新刊『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』だ。各所から共感が殺到している本書の内容に沿って、今回は「キャリアのモヤモヤ」の正体について解説する。

罰ゲーム化する管理職
いまや「管理職になること」は、かつてのような憧れのゴールではなく、“罰ゲーム”に近い。
ある調査では、一般社員の半数以上が「管理職になりたくない」と答えている。その理由はシンプルだ。仕事量と責任は激増するのに、給料はほとんど増えないからである。
昔は「出世=給料アップ」というわかりやすい物語があった。ところがいまは違う。管理職と一般職の給与差は年々縮まり、部長に昇進しても雀の涙ほどしか変わらない。しかも増えた分は税金や社会保険に消え、手取りの実感はほとんどない。
管理職が一手に引き受ける構造
一方で、背負わされるタスクは雪だるま式に増える。
部下が辞めれば管理職の責任。面談や評価、資料修正、進捗確認、トラブル処理...。最近ではパワハラ防止、メンタルケア、キャリア支援、ダイバーシティ対応、心理的安全性の確保まで、あらゆる課題が管理職の仕事に押し込まれている。
さらに働き方改革の皮肉もある。表向きは「残業禁止」でメンバーの働き方は守られる。だが現実には、その分のタスクがすべて上司の机にのしかかる。
「残業は減らせ。でも成果は出せ」――結局、尻ぬぐいは管理職が一手に引き受ける構造なのだ。
「出世すれば報われる」の崩壊
こうして責任ばかりが膨らむ一方で、キャリアの選択肢は細分化され、かつての「立身出世」という一本道は消えつつある。年収はわずかに増えても、背負う部下は30人以上。責任とタスクだけが際限なく積み上がる。
かつては「出世すれば報われる」という物語があった。だがその物語はすでに崩れ落ちている。管理職の現実は、誰もなりたがらない“罰ゲーム”へと姿を変えつつあるのだ。
(本記事は『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』の一部を編集・加筆・調整した原稿です)