ドナルド・トランプ米大統領は9月に国内外でさまざまな課題に直面する見通しだ。9月末には政府機関の一部閉鎖を回避する期限を迎えるため、トランプ氏は議会との交渉を迫られる。共和党は上下両院で主導権を握っているものの、民主党議員からの支持を得る必要があるだろう。だがトランプ氏は議会からの承認を得ずに数十億ドルの対外支援を撤回しており、議員と政権の間で不信感が広がっている。トランプ氏は一方で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に対しては、9月の早い時期までに和平プロセスを前進させなければ、米国による報復に直面する可能性があると伝えてきた。だがトランプ氏が先月アラスカでプーチン氏と会談して以降、ロシアとウクライナの間に進展はなく、戦争終結への楽観論は後退している。