『中谷彰宏の人生道場』テーマ第3弾は「大人のマナー」です。マナーには2通りあって、おじぎの角度やタクシーに乗る順番など、新人研修で習うマナーは「守りのマナー」と言えます。しかし、実践で役立つのは臨機応変に対応しなければならない「攻めのマナー」の方です。今回から、一般的には紹介されることの少ない「攻めのマナー」を伝授していきたいと思います。
飲み物は、好きなものを
頼んでいいわけではない。
会議で「お茶、何かとりますけど、何にしますか」とお茶の注文をとることがあります。
全員が「アイスコーヒー」と言ってるのに、それ以外のものを頼む人がいます。明らかにマナー違反です。
好きなものを頼んでいいよと言いながらも、メニューでじっくり探さないことです。まず大切なのはスピードです。
大体偉い人から「アイスコーヒー」と注文をし始めます。ほとんどの人がアイスコーヒーという流れの中で、1人だけ「何チャラアラモード」というのを頼むことがあるのです。
「何チャラアラモード」では飲み物ですらありません。「少々お時間をいただきますが」と言われるようなものを頼まないことです。
自分がミーティングの時間を遅らせていることに気づくことです。自分で遊びに行ったり、デートの時ならわかります。
ミーティングでお茶を頼む時に好きなものを頼むのは、マナー違反です。空気を読めていません。
「何かお茶をお持ちしましょうか」と言われると、私は「早いものでいいですよ」と答えます。
部屋の隅を見ると、お茶とコーヒーがあるとわかる時があります。そうしたら「コーヒーで」と言います。
「冷たいものもご用意できますが」と言われても、明らかに部屋にない時は「アイスでお願いします」と言うのは、マナー違反です。
相手に時間をかけない、みんなの時間を奪わないことが重要です。
お茶をとるときに、何を頼めばいいというのは決まっていません。一番時間の短縮できるものを頼めばいいのです。
誰かが頼んで、みんなの流れができたら、同じ流れに入ることが大切なのです。
【大人のマナーその4】時間がかからないように、みんなと同じ飲み物を頼む。