「韓国語を勉強したい。でも何から勉強すればいいのかわからない……」
「韓国ドラマのセリフが少しでも聞き取れるようになりたい」
「韓国アイドルとちょっとでも会話できるようになりたい!」
こんなふうに韓国語に興味がある人におすすめなのが『ゼロからわかる! 楽しく続けられる! 韓国語1年生』(ハングルノート加藤著)だ。「こんな本がほしかった!」「とにかくわかりやすくて楽しい」「本当にゼロからわかる、初心者におすすめの1冊」と話題になっている。今回は、『韓国語1年生』著者で、人気ブログ「ハングルノート」管理人のハングルノート加藤氏に「韓国語をゼロから学ぶ方法」について聞いてみた。

忙しい人でもできる「韓国語勉強法」
「今年こそ韓国語を覚える!」と意気込んだのに、気づけばまだ1フレーズも覚えていない……そんな人も多いのではないでしょうか。
僕自身もかつて「韓国語を本気で勉強しよう!」と思ったのに、「仕事が忙しいから」と勉強を後回しにし、モチベーションを保てなかったりして、何年も勉強に本腰が入らない時期がありました。
思ってもなかなか行動するのは難しいですし、何より継続するのが大変です。
でも、韓国語の勉強はちょっとハードルを下げてあげるだけで、楽しく前向きに勉強できるようになるんです!
今回は挫折を繰り返しながらも10年かけて韓国語を身につけた僕が、「気軽に韓国語を覚えて話せるようになる勉強法」をお伝えします。
文字を覚えるより先! 「音」から韓国語を覚える
「韓国語の文字(ハングル)は記号のように見えるので、覚えるのが大変そう……」
「韓国語の文字は覚えなくてもいいから、とにかく話せるようになりたい!」
という方もいますよね。
たしかに、推しのアイドルに応援の言葉を話しかけたり、韓国旅行で買い物でちょっと会話したいくらいなら、ハングルを覚えなくてもなんとかなります。
僕自身も、「韓国語をすぐに身につけたい」という人に対しては、文字から入るよりも、まずは「音」に慣れることをおすすめしています。
赤ちゃんが言葉を覚えるのと同じです。
僕たちも文字を先に学んで日本語を話せるようになったわけではありませんよね。
お母さんやお父さん、周りの大人の声を聞き、真似しながら少しずつ話せるようになっていきました。その方法は韓国語を覚えるときにも使えます。
耳で覚えて、口に出して何度も真似をする
たとえば「こんにちは」という意味の韓国語は「アンニョンハセヨ」。ハングルでは「안녕하세요.」と書きますが、まずは文字を覚えるよりも、韓国人が実際に話している「音」を何度も聞いて真似してみてください。
文字を見て、カタカナ的に読んでも、なかなか正しい発音には近づけません。
実際の音を耳で覚え、モノマネするほうがずっと自然に身につきます。
このやり方を続ければ、ぐっと早く「話せる韓国語」に近づけますよ。
実際の韓国語は何で聴けばいい?
では、韓国語の音声は何で聴けばいいのでしょうか。
たとえば、拙著『韓国語1年生』のように、書籍を購入すると特典で音声がついている書籍もあります。
『韓国語1年生』の場合は、Webページで発音を確認できますが、ほかの学習参考書では、音声ファイルをダウンロードしたり、付属のCD-ROMで音声が聞けたりするものがあります。
また、ネット上で無料で使える「Google翻訳」や「Papago」などのAI翻訳を使えば、日本語を入力するだけで韓国語に変換され、そのまま音声を再生できます。
さらに、最近は「ChatGPT」や「Gemini」といったAIツールを利用して、自分が覚えたいフレーズを聞くことも可能です。
スマホやPCがあれば、韓国語の音声に触れる方法はいくらでもあります。自分に合ったやり方を選んで、実際に耳で聞き、声に出して練習してみましょう!
韓国語を身につける近道は、「毎日の習慣」に組み込むこと
韓国語を身につけるコツは、何よりも「続けること」です。
仕事や家事の合間に勉強を続けるのって本当に大変ですよね。しかも韓国語は1~2回で覚えられるものではないので、どうしても「継続」が一番の壁になります。
そこでおすすめなのが、勉強を「習慣」にしてしまうこと。
たとえば、
・通勤時間は必ず発音を聞く
・洗濯物をたたむ間は声に出す
・夜10時になったら10分だけ勉強する
といった感じで、「歯磨きや食事のように毎日やること」として日常生活に組み込んでみるといいです。生活の一部にできれば、自然と韓国語が身についていきます。
1日何時間も勉強して、短期間で一気に覚えたい! という人もいると思いますが、大事なのは「長く続けること」。自分に合ったペースでコツコツやっていくのがおすすめです。
大事なのは、自分の目標に合った勉強法を選ぶこと。無理せず楽しみながら、韓国語を話せるようになっていきましょう!
(本稿は『韓国語1年生』に関する書き下ろし特別投稿です)