2025年が幕を開け、新たな1年がスタート! 何か新しいことに挑戦したいと心を弾ませている人も多いのではないだろうか。「今年こそ韓国語を覚えて話せるようになりたい」「韓国ドラマを字幕なしで楽しみたい」と、韓国語の習得を目指している人もいるかもしれない。そんな人におすすめなのが、『ゼロからわかる! 楽しく続けられる! 韓国語1年生』(ハングルノート加藤著)だ。「こんな本がほしかった」「とにかくわかりやすくて楽しい」「本当にゼロからわかる、初心者におすすめの1冊」と話題になっている一冊。今回は著者のハングルノート加藤氏に「韓国語がどんどん身につくおすすめの勉強法」を聞いた。
①「具体的な目標」を立てる
まず大事なのが「いつまでにどうなりたいか、具体的な目標を立てる」ことです。
「勉強法といってるのに、最初に目標を立てなくちゃいけないの?」と思った方もいるかもしれませんね。
しかし、これが非常に重要なポイントなんです。
僕も「今年こそ韓国語を話せるようになる!」と意気込んで、韓国語の勉強を始めようとしたことが何度もあったのですが、なかなか勉強が続かなかったんです。
その理由は、「長期間な漠然とした目標」を立てただけで、「目の前の短期の目標をしっかりと定められてなかったこと」にあります。
「今年中に韓国語を話せるようになる!」というざっくりとした目標ではなく、「1週間で3フレーズ覚える」「この参考書を2週間で読みきる!」「半年後のTOPIKの○級に合格する!」など、数日から半年程度で具体的に到達できるレベルの目標を立ててみるといいでしょう。
たとえば、「こんにちは(アンニョンハセヨ)」「ありがとうございます(カムサハムニダ)」「大丈夫です(ケンチャナヨ)」の3つのフレーズは1週間で覚える!など、自分のレベルに合った短期の目標を立ててみましょう。
達成感を味わうと、韓国語の勉強を楽しく続けられるようになりますよ。
目標は「ハードル低めに設定」がポイント
また、「ハングルを完璧に覚えよう!」など、いきなりハードルを上げすぎないのもポイントです。
目標を低めに設定する理由は、目標必達のためではなく、「日々の行動を変えるため」です。
毎日仕事や家事、学校に追われていると、勉強する時間をつくるのはけっこう大変です。
あまりにもレベルの高い目標を立ててしまうと勉強時間を後回しにしてしまったり、勉強が大変で楽しくなくなってしまうこともあります。
そんなときに「これならできると思える目標」があれば、休みつつも、目標に向かって着実に行動できるはずです。
②毎日韓国語に触れる
2つめのポイントは、「毎日韓国語に触れる」です。
これは、「毎日韓国語の勉強をしなければならない」という意味ではありません。
「韓国ドラマを韓国語の音声を聴きながら日本語字幕で見る」「K-POPを聞く」でももちろんOK!
これも立派な勉強です。
好きな俳優の出ている、話題の韓国ドラマを見たり、大好きな韓国アイドルの歌を聴いたりすることなら、毎日続けられそうですよね。
その中で聞き取れる韓国語を少しづつ増やして行きましょう。
たとえば、今話題の『イカゲーム2』では、「1、2、1、2、(ハナ、トゥル、ハナ、トゥル)」というかけ声のシーンが出てきます。
韓国語のかけ声で使う「1」は「ハナ(하나)」、「2」は「トゥル(둘)」と言います。
韓国語の数字を覚えておくと、けっこう聞き取れるシーンがあって楽しいですよ。ぜひまねして発音してみてください。
自分の中で「習慣化」しよう
韓国語に慣れてきたら、「毎日30分は韓国ドラマを見たり、音楽を聴こう」「毎日1時間勉強しよう」など時間を具体的に決めてみるとさらにいいです。韓国語の勉強を「習慣化」できたら韓国語の覚えも早くなります。
もし、毎日続かないという方は目標のレベルが高いかもしれません。
一度目標を見直し、自分に合った目標に変えてみましょう。目標はいつでも何度でも変えても大丈夫。
目標を設定するのは、あくまで今までの自分の行動を変えるため。行動が変わり習慣化できたら、必ず目標を達成できます。
③音読しよう
そして最後の3つ目。韓国語を習得するのに、いちばんいい方法は「音読」です。
小学生のころ、国語の授業や宿題でよく本を音読しませんでしたか?
日本人が通う、韓国語の語学学校でもでもたくさん音読をします。
音読はとても大切な勉強方法で、言葉の意味を理解しながら声に出して韓国語を読むと、とても早く覚えられます。
音読の材料は、簡単な単語集や参考書など使ってみてもいいでしょう。『韓国語1年生』に日常や旅行ですぐに使える簡単なフレーズが載っていますので、それを使って練習するのもおすすめです。
本で勉強するのがちょっとハードルが高いと思う場合は、まずは好きな曲をまねすることから始めてみましょう。
たとえば、K-POPアイドルILLITが好きなら、昨年の紅白歌合戦でも歌われた『Magnetic』という歌の「君はJで私は完全にP(ノン ジェイ ナン ワンジョン ピ/넌 J 난 완전 P)」という歌詞の意味を理解しながら歌うととてもいい勉強になります。
※「ノン」は「あなたは」という意味で、「ナン」は「私は」という意味。「ワンジョン」は「完全」という意味です。「J」と「P」は、韓国で流行っている性格診断テストMBTIのことで、「J」は計画性重視の性格で、「P」は柔軟性重視の性格のことです。
感情を込めるとなおよし
音読するときは、感情を込めると、実際に話すときにスラスラと話せるときがあります。
文字をただ読むだけでなく、実際の場面を想像しながら読むことで早く身につけられますよ!
今回紹介した3つの勉強法、いかがでしょうか?
韓国語を覚えて話せるようになると、韓国ドラマやK-POPを今まで以上に楽しめるようになったり、韓国語を話せなければ知り合うことができなかった友人ができたりします。
『ゼロからわかる! 楽しく続けられる! 韓国語1年生』は、すぐに使える便利な単語、フレーズ満載! 知識ゼロから楽しく韓国語を身につける方法をたくさん紹介しています。
これからの人生をより豊かで楽しい時間にするために、ぜひ2025年は韓国語の勉強を始めてみてはいかがでしょうか?