米フロリダ州は、学童向けを含む全てのワクチン接種義務を廃止する方針を示している。これが実現すれば、全米で初の試みとなる。ジョセフ・ラダポ州公衆衛生局長官は3日、州保健局が発した全てのワクチン指令を廃止するよう同局に指示すると発表した。ラタボ氏は接種義務について、「その全てが間違っており、軽蔑と奴隷制度の匂いが染み付いている」と批判。「政府として、一人の人間として、何をあなたの体に入れるべきかを私が指図する権利などない」と語った。これに対し、ワクチン接種義務化が多くの感染症の脅威を排除してきたという観点から、医療専門家らは、ワクチン義務化の撤廃は公衆衛生を損なうと指摘している。また、厚生長官にワクチン懐疑論者のロバート・ケネディ・ジュニア氏が就任したことで、反ワクチン活動家は予防接種義務に異議を唱える動きを強めている。