米電気自動車(EV)大手テスラの取締役会は、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に今後10年間で最大1兆ドル(約148兆円)を支払う報酬パッケージを提案し、投資家に承認を求めている。5日に公表された文書によると、この提案が承認されれば、マスク氏はテスラが一連のマイルストーン(成果目標)を達成した場合に、それに応じて株式を付与されることになる。テスラの時価総額が8兆5000億ドルに達するなどのマイルストーンを達成した場合、最大で同社株の12%相当がマスク氏に支払われる。それは金額にして1兆ドルをやや上回る水準だ。テスラのロビン・デンホルム会長は投資家向け書簡で、「イーロン(マスク氏)を会社に引き留め、インセンティブを与えることは、テスラが史上最も価値ある企業となるための基盤となる」としたうえで、この報酬パッケージは「非常に長期的な株主価値と、先見の明のあるリーダーから最高のパフォーマンスを引き出すインセンティブを連動させるよう設計されている」と語った。
テスラ、マスク氏に10年間で最大1兆ドルの報酬を提案
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