米ジョージア州サバナから車で約30分の場所にある、韓国・現代自動車の「メタプラント」と呼ばれる広大な施設の前に、数百人の連邦捜査官が集結した。壁に囲まれた約76億ドル(約1兆1300億円)の施設内では、労働者らが電気自動車(EV)を組み立てている。稼働を始めたばかりで一部の建物はまだ工事中だ。移民当局の捜査官は4日午前10時45分ごろに敷地内に入り、国籍とビザの種類によって大勢の労働者をグループ分けし始めた。グループごとに手続きが行われ、複数台のバスに乗せられた。一部の労働者は逃走を試み、数人は下水用の池に飛び込んだ。政府の狙いは、建設中のEVバッテリー工場での違法雇用の疑惑を裏付ける証拠だった。国土安全保障捜査局(HSI)の当局者は5日、同局としては単一施設で過去最大規模の取り締まりになったと述べた。