「若くして燃え尽きる人」の特徴・ワースト1とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

短期成果志向のリスク
現代社会では「早く成果を出すこと」が評価されがちです。
しかし、短期的な結果を求めて急ぎすぎる人ほど、途中で燃え尽きてしまう傾向があります。
なぜ「急ぐこと」が長期的な成長を阻むのか。
その理由を整理することで、持続可能な努力の在り方が見えてきます。
「できるだけ早く成果を出す」という姿勢は、一見効率的に思えます。
しかし現実には、短期的なゴールを優先するあまり、長期的な視野を欠いてしまうリスクがあります。
結果がすぐに出ないと落胆し、継続が難しくなるのです。
努力の量よりも「継続できる仕組み」を持たない限り、燃え尽きは避けられません。
成果が出ないときの挫折感
急ぐ人は、成果が出ないときに大きなストレスを抱えます。
「これだけ頑張ったのに報われない」という感情が強くなり、自己否定に陥りやすいのです。
本来、成果は環境や運の要素も絡むため、必ずしも努力量に比例しません。
短期的な期待値を過剰に設定することが、挫折と燃え尽きの原因となります。
継続を楽しむ姿勢が鍵
一方で、ゆるストイックは成果を急ぎません。
短期的な達成よりも「続けることそのもの」を楽しむ発想を重視します。
進捗は小さくても、それを積み上げることが喜びになるため、燃え尽きにくいのです。
焦らず、日々の行動を安定して継続できる仕組みを作ることが、長期的な成果につながります。
急いで成果を求める人は、結果が出ないときに強い挫折感を抱き、燃え尽きやすくなります。
大切なのは、ゴールを急ぐのではなく、プロセスそのものを楽しむことです。
ゆるやかに、しかし確実に積み上げる姿勢が、長期的な成長を可能にします。
私たちもまた、焦らずにゆるストイックに生きましょう。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86 をスタートさせた。