ドナルド・トランプ米大統領は、友人であるロシアのウラジーミル・プーチン大統領との交渉でウクライナ和平合意をまとめられると考えていた。それは試す価値はあったかもしれない。しかし、プーチン氏がこの8カ月間にトランプ氏に示したのは紛争の残忍なエスカレーションだけだ。そして今、ポーランド領内へドローンを飛ばしてトランプ氏と北大西洋条約機構(NATO)を愚弄(ぐろう)している。大統領閣下、あなたの出番だ。推定19機のロシア製ドローンが9日夜、ポーランド領空を侵犯。NATOは地対空ミサイル「パトリオット」や緊急発進したF16戦闘機などの軍事資産を使ってそれらを撃墜した。NATOのマルク・ルッテ事務総長は今回のドローン侵入について「全く無謀」と述べ、「偶発的な出来事ではない」との見方を示した。これほど多数の侵入は無能さや方向間違いでは説明できない。
【社説】トランプ氏とNATOを愚弄するプーチン氏
ポーランド領内にロシアのドローンが侵入、プーチン氏は米国の制裁を恐れずにやりたい放題ができると考えているようだ
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