
「思い通りに動いてくれない」「期待した成果が上がってこない」――部下に対してそうした不満を抱く上司は少なくありません。しかし、思い通りに動いてくれない要因の多くは、上司にあります。デキる上司が仕事を頼む時にしている“ひと工夫”とは。(ギックス共同創業者 田中耕比古)
部下が思い通り動いてくれない……
その原因は上司にある!
部下に何かを頼むようなシーンで、相手が思い通りに動いてくれないなと困ったことがある人は多いのではないでしょうか。
なぜ伝わらないのか。
なぜもうちょっと気の利いた対応ができないのか。
もっと察してくれたらいいのに。
そんなふうに思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、多くの場合、その原因は発信者のほうにあります。
相手が思い通りに動かない人は、相手に「適切なボール」を投げられていないのです。
仕事のコミュニケーションは
キャッチボールと同じ
誰かに何かを頼む。そして、その結果を受け取る。
この行為は、キャッチボールに似ています。
相手の胸元に適切な速度のボールを投げる。それを受け取った相手が、適切なボールを投げ返してくる。そういう関係性です。
キャッチボールは、相手が受け取りやすいボールをお互いに投げ合うことで続きます。早すぎるボールや取りにくいボールを投げてしまうと、そこで終わってしまいます。
仕事におけるコミュニケーションも同じです。