ブラジル最高裁判所は、ジャイル・ボルソナロ前大統領(70)に対し、2022年の大統領選挙結果を覆すクーデターを企てたとして有罪判決を言い渡した。判決は判事5人の多数決で決定した。ボルソナロ氏は数十年の禁錮刑となる可能性が高まった。これを受け、ドナルド・トランプ米大統領とブラジルの現左派政権との対立が一段と激しくなるとみられる。量刑は12日に言い渡される予定。ボルソナロ氏は週末までに収監される可能性がある。年齢を考えると、残りの人生を刑務所で過ごすこともあり得るが、23年1月8日の議会襲撃を巡り、同氏などに恩赦を与えようとする動きもある。また、18年の選挙運動中に致命傷に近い刺し傷を負ったことによる健康上の問題を抱えているため、早期釈放される可能性がある。