未来の労働力がどのような形になるのか誰も見通せない中、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)リーダーシップ研究所が主催するテクノロジー・カウンシル・サミットに参加したテック業界のリーダーは、これを把握しようとしている。企業は中間管理職を減らしたフラットなチームから始め、単純に人数ではなくスキルと能力を中心に労働力を再構築する動きを見ている。一方でテック業界のリーダーらは、全業務機能に人工知能(AI)を統合しようとする中で、これまで以上に広範な分野を監督する責務を担っている。ニューヨークで16日に開催されたイベントに参加した金融サービス組織TIAAのサストリー・ドゥルバスラ最高執行責任者(COO)は、「企業全体を再構築する必要がある」と発言。最高情報責任者(CIO)や最高デジタル責任者(CDO)も兼任する同氏は、「全ての役割について、何をするのか?将来の労働力はどうなるのか?」を考えることになるとし、「80%の職種で、少なくとも20%はAIによって変化し、20%の職種では、80%が変化すると考えている」と語った。