パパの最高の笑顔は、やっぱり家族と一緒のとき。いつもカメラマンなので、「父の日」ぐらいは写真に収めてあげてくださいね

 きっかけは、とある土曜日に開かれた「ランチ会」の1コマだった。

 家族同伴OKのその会に、メンバーで唯一奥さんとお子さん2人を引き連れて参加した、オンライン技術担当のCさん。同席した編集部員の筆者が、彼と1歳になったばかりの娘さんとの2ショットを、手持ちのコンパクトカメラで写真に収めた(右の写真)。

 後日、メールに添付してTさんに送ると、「家族の写真を撮ってばかりで、自分が子どもと写っている写真が、実はほとんどなかった。これを撮ってもらえてすごくうれしかった。ありがとう!」と、こちらが恐縮するぐらい感謝されたのだ。

 確かにこの写真は、いつもどおりカメラ任せで撮影したものにしては、なかなかいい感じに仕上がっている。なにより、お子さんを抱いたカメラ目線のパパの表情が素晴らしい。もちろん、撮ったほうに高度な技術があるわけではないので、たまたまシャッターチャンスがよかっただけなのだが、相手が喜んでくれたのはうれしかった。

 そしてこの時、「もしや、世の中のお父さんって、自分が子どもと写っている写真がめちゃくちゃ少ないのでは?」という疑問が、筆者の頭をよぎった。

 早速、周囲の社員や知り合いに聞いて回ると、意外にも家庭によって写真の撮り方はまちまちではあったが、やはり一部のお父さんは完全に撮影担当で、自分自身の写真が枯渇していることが分かった。どんなに高性能のデジタルカメラを持っていても、これでは浮かばれない。子どもはどんどん育ってしまう。何とかお父さんを救わなければ…。