米アトランタ連銀のラファエル・ボスティック総裁は、米国経済を巡るリスクはこのところ雇用サイドで高まっていたものの、自身はインフレへの懸念から10月の追加利下げを支持するのはちゅうちょすると語った。ボスティック氏はインタビューで、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で2025年通年の利下げ回数は1回と予想したことを明らかにした。連邦準備制度理事会(FRB)は先週、政策金利の引き下げを決めた。同氏は足元では、年内にあと2回あるFOMCのいずれでも追加利下げは必要ないとみていることになる。ボスティック氏はこの予想を提出した際、政策金利の適切な道筋について強い確信を持てていなかったとしつつ、物価上昇率がFRBの目標の2%を上回り続けていることがより気がかりだと説明。「長い間、高過ぎる水準で推移してきたインフレを懸念している」とし、「きょう見解を変えたりそれ(追加利下げ)を支持したりすることはない。今後の展開を見てみよう」と話した。
米追加利下げの根拠、足元では弱い=アトランタ連銀総裁
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