米トランプ政権が韓国と交わした貿易合意が揺らいでいる。ハワード・ラトニック商務長官が交渉で強硬姿勢をとっており、韓国当局者はホワイトハウスがゴールポストを動かしていると非公式に主張している。ラトニック氏は先ごろの交渉で、韓国が7月に約束した対米投資額を3500億ドル(約52兆3000億円)から若干引き上げ、日本が確約した5500億ドルに少し近づけるという構想を示した。韓国政府顧問ら協議に詳しい複数の関係者が明らかにした。ある米当局者を含む関係者の話では、ラトニック氏はトランプ政権がすぐに利用できる現金での資金提供を増やすことを希望していると、韓国当局者に内々に伝えた。韓国との貿易合意の命運は、トランプ政権のそのほか数十カ国との関税協議の行方を占う試金石といえる。韓国をはじめ多くの国との貿易合意は口頭で交わしたもので、協定書に署名していない。
米韓貿易交渉が難航、トランプ政権は強硬姿勢堅持
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