プライベートジェット会社の米フレックスジェットは29日、オットー・エアロスペース製のジェット機「ファントム3500」を300機購入すると発表した。オットーの新たなビジネスジェット機は従来の乗客用の窓がなく、涙滴型のキャビンで知られている。両社の発表によれば、フレックスジェットの購入価格は市場価格に基づくと約58億5000万ドル(8620億円)相当となるが、交渉で決まった取引額についてのコメントは控えるとした。フレックスジェットはオットーにとって初のフリート顧客となる。機体は現在開発中で、2027年の初飛行を目指している。オットーの「ファントム3500」は9人乗りで、内装には機外の仮想映像を映し出すデジタルパネルが採用されている。同社のポール・トウ最高経営責任者(CEO)は、この機能を「超自然的視覚」と呼んでいる。