中国共産党は、党の外交部門のトップを務めた劉建超氏を交代させた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先に関係者の話として、同氏が取り調べのため拘束されたと報じていた。劉建超氏は外国の政党や社会主義国との関係を統括する共産党中央対外連絡部(中連部)の部長を務め、外相候補と目されていた。WSJが事情に詳しい関係者の話として報じたところによると、同氏は7月下旬に海外出張から北京に戻った後に拘束された。中連部は30日にウェブサイトを更新。後任にベテラン外交官から国家安全保障当局者に転じた劉海星氏が就任したと発表した。劉建超氏の処遇や交代の理由は説明していない。事情に詳しい複数の関係者によると、党は劉建超氏に汚職などの党規律違反があったとして調査中だ。関係者によれば、党調査当局は、同氏自身が汚職摘発を担当していた2015年~18年を中心に調べている。