プライベートエクイティ(PE)投資会社シルバーレイクのイーゴン・ダーバン氏は、何年も前から米ゲームソフト大手エレクトロニック・アーツ(EA)の買収に目を付けていた。同社の最高経営責任者(CEO)のリーダーシップを称賛するなど、熱心な関心を示してきた。両者はハワイ島の閑静な地域の隣人として個人的に知り合いだった。しかし、これまで適切なタイミングがつかめず、買収は実現しなかった。その後、ダーバン氏がジャレッド・クシュナー氏と親交を深めるようになったことで状況が一変。この協議についてよく知る人々によると、シルバーレイクとサウジアラビア政府系ファンドが主導する550億ドル(約8兆1000億円)規模の買収に向けた協議が本格化したという。