投資家はかつてない規模で米上場投資信託(ETF)に資金を投じている。規制当局が先に示した方針により、多額の資金流入が続くのはほぼ確実だ。ファクトセットによると、米ETFへの純資金流入額は9月29日までに9170億ドル(約135兆円)を記録した。例年10-12月期は流入が加速する傾向にあるため、このペースが続けば、2年連続で記録的水準に達することになる。2024年は1兆1000億ドルだった。ETFは個別株のように取引される一方、投資信託より税制が優遇されている。登場したのは1990年代で、安価で効率的に株式市場全体の上昇に連動できる手段とされた。アナリストによると、今年は投資家が強気で潤沢な資金があり、単純なインデックス連動型ファンドを上回る投資戦略に関心を寄せていることが、資金流入額が記録的な高水準で推移している背景にある。