難聴になりやすい人の特徴とは?Illustration by SmartNews

ビジネス、経済、経営、マネジメント、スキルアップ、キャリア、マネーなど、ビジネスパーソンに役立つ情報をイラストや視覚でわかりやすくお伝えする「グラフィックニュース」。今回は「加齢とともに聞こえが悪くなる加齢性難聴を、若くに発症する人の特徴」について、石井正則医師が解説します。(JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長 石井正則、構成/ジャーナリスト 笹井恵里子)

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「難聴」を発症するのは
働き盛りの年代

 現役世代の皆さんは、「難聴」と聞くと高齢者の病気であり、自分には縁がないと思い込んでいないでしょうか。

 難聴の原因は多岐にわたりますが、その中でも最も多いのが、年齢とともに進行する「加齢性難聴」です。

 男性では早ければ30代後半から始まり、平均すると40代前半から50代、女性は40代後半から50代後半にかけて症状が出るとされています。

 意外に感じられるかもしれませんが、働き盛りの年代からすでに聴力低下が始まり、悩みを抱える人が少なくないのです。

 さらに難聴は、単に耳が聞こえにくくなって生活に不便をもたらすだけにとどまりません。実は認知症の最大のリスク要因のひとつと考えられているのです。

 耳が健康な人と比べると、軽度難聴ではおよそ2倍、中等度難聴では3倍、そして高度難聴になると5倍以上も認知症の発症リスクが高まります。それほどまでに「耳から入る音」は人とのコミュニケーションや脳への刺激と密接に結びついているのです。

 加齢性難聴は、加齢に伴う現象なので、誰にでも起こり得えますが、年齢を重ねても発症する人としない人が存在します。

 実は加齢性難聴を発症する人には「ある共通点」があり、その特徴は外見にも現れるのです。

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