次にBさんの例を見てみましょう。

同じ仕事の中でも、ポジティブとネガティブの場面がある
Bさんは、人前で話をするのがお仕事ですが、その中でも特定の場面で強みが発揮されているようです。同じ「話す」という行為でも、相手の反応に合わせて臨機応変に話せる場面ではポジティブ、台本通りに話さなければならない場面ではネガティブな感覚が生まれています。
このように一連の同じ仕事の中でも、細かく自分を観察し、書き出して行動パターンを分析すると、強みの種が浮き上がって見えてきます。
Bさんの場合は、「個々の状況に合わせて柔軟に対応する」という強みの種があるようです。逆に、柔軟性が封じられる場面では、辛くなることがわかりますね。
ポジティブなキーワードは「臨機応変」「当意即妙」「個別対応」、ネガティブなキーワードは「画一的」「規則通り」「時間制約」といったところになりそうです。
*本記事は、しずかみちこ著『「やりたいこと」はなくてもいい。 目標がなくても人生に迷わなくなる4つのステップ』(ダイヤモンド社刊)から抜粋・編集したものです。