悩むビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

長年の“受付嬢”生活、そして10年間、経営の仕事に向き合う中で、「仕事はできるのに評価されない人」をたくさん見てきました。そこに共通していたのは、感情コントロールができていないこと。著書『感情の作法』(サンマーク出版)のエッセンスを混ぜながら、感情コントロールと伝え方のスキルについてお話ししたいと思います。(RECEPTIONIST代表 橋本真里子)

仕事はできるのに
「伝え方」で損する人の特徴

 まずお伝えしておきたいことは、話す内容よりも、伝え方のほうが重要ということです。正しいことを言っていたとしても、伝え方が悪ければ伝わりません。

 伝わらないどころか、ハラスメントと捉えられたり、ただ感情的な人というレッテルを貼られたりする可能性があります。

 これは私が受付嬢時代に、実際に起きた出来事です。

 部下を何人も抱え、仕事の成績もよかったA部長がいました。パワフルで仕事に対してしっかりと向き合われている印象の方で、部長であるにもかかわらず、役員会にも出席をしていました。

「将来を期待されているんだろうな」と感じていましたが、一つ気になっていたことがありました。