なぜJALは賞賛され、フジは叩かれたのか?他人事じゃない「昭和な企業」の末路写真はイメージです Photo:PIXTA

2023年末の週刊誌報道を発端にフジテレビ、芸能界、そして社会を大きく揺るがした「フジテレビ問題」。問題が明るみになってから約1年が経とうとしているが、未だフジテレビは混乱の中にある。ただ日本の多くの企業においても、同様の事案が起きてもおかしくない。※本稿は、ダイヤモンド・オンラインの連載『組織の病気』の著者である秋山進氏の『企業不祥事の真相 「普通の人」を悪者に仕立てる歪んだ構造』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。

フジテレビ問題の4つの問題点は他人事じゃない

 皆さんの記憶にも新しいフジテレビ問題。この一件を「芸能界やテレビ局という特殊な世界のスキャンダル」と片づけてしまうのは正しくない。

 この問題が示したのは、あらゆる組織が陥りうる「昭和のセクハラ体質」と「社員よりも取引先を過度に重視する姿勢」、「利益相反リスク」、そして「外部への情報開示を避ける姿勢」の危うさなどである。これらの状況はいまなお多数の会社に存在している。 

 フジテレビに対しては、スポンサーのみならず、社会も「社員を守らない酷い会社」だと大きな批判の声をあげた。では同じようなことが他社にないかといえば、そうではない。

 今回問題になった以下の4点を考えるならば、全面的、または部分的に同様の問題を抱えている組織は少なくない。 

 4つの問題点とは以下の通りである。

1)「昭和のセクハラ体質」と「社員よりも取引先を過度に重視する姿勢」
2)「個人間のトラブル」として矮小化した初動対応
3)「利益相反」という概念の不在
4)「説明責任」の意識の欠如