日本で最近重要なことが起きた。長年政権を担ってきた自民党の指導者たちが首相を選ぶ際、通常は融和と継続性を重視する。しかし今回は異なる選択をした。高市早苗氏(64)は元ヘビーメタルのドラマーで、自民党初の女性総裁に選出された。同氏は政治家としてタカ派のナショナリストで、戦犯を含む第2次世界大戦の戦没者の霊がまつられ、物議を醸している靖国神社をたびたび参拝している。故安倍晋三元首相の理念や優先事項を引き合いに出すとともに、日本を再び偉大な国にしたいと考えている。高市氏が成功するには、三つの課題を成し遂げなければならない。同氏はまず、内部対立を抱えた自民党をまとめ、同党を中心とする連立与党が国会で確固たる過半数を確保できるような協力相手を見つけなければならない。また、かつて日本を世界の驚嘆の的にした経済的・技術的な活力を再び取り戻すことが必要だ。さらに、近隣の友好諸国や気まぐれなドナルド・トランプ米大統領と協力し、地域全体で中国共産党の力に対抗できる強固なインド太平洋連合を構築する必要がある。
【オピニオン】日本に新しいタイプの指導者が誕生
タカ派ナショナリストの高市氏、偉大な国への再生望む
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