米連邦最高裁判所の複数の判事は7日、若い患者の性的指向や性自認を変えるための心理カウンセリングについて、州が禁止していることに懐疑的な見解を示した。この訴訟は西部コロラド州で提起された。同州は2019年、18歳未満の患者への「コンバージョン・セラピー」(転向療法)を禁じる法律を制定した。同様の法律は全米で少なくとも22州が実施している。最も早く導入したのは12年のカリフォルニア州だ。こうした禁止措置は当初、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルの患者の性的指向を変えようとする治療に焦点を当てたものだった。だが近年、トランスジェンダー(出生時の性と自認する性が一致しない人)が全米での政治論争に発展するにつれ、性自認についての心理療法が大きな争点になった。
米最高裁、性自認変える心理療法禁じる州法に疑問呈す
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