米電気自動車(EV)大手テスラは7日、主力のSUV(スポーツタイプ多目的車)「モデルY」とセダン「モデル3」の廉価版を発表した。待望の廉価版の登場だが、新たな低価格でも最近失効したEV購入者向け税額控除の7500ドル(約110万円)分を完全にカバーすることはできない。モデルYとモデル3の廉価版は、ビーガンレザーのシートやパワーステアリングなどを搭載しておらず、テスラは価格重視の購入者を引きつけたい考えだ。モデル3の廉価版の販売価格は3万6990ドル(約560万円)、モデルYの廉価版は3万9990ドルで、米国で販売されるEVの中で最も低価格帯に入る。中国から発売される低価格EVと世界市場で競争する上で、テスラはより良い態勢を整えようとしている。