7日のニューヨーク市場で金先物相場が史上初めて1トロイオンス=4000ドルの大台を突破した。米経済の先行きや世界における米国の地位が懸念される中、投資家がオルタナティブ(代替)資産に殺到していることをうかがわせる。ニューヨーク金先物(中心限月)は過去12カ月で約50%上昇しており、新型コロナ禍や2007~09年の世界的な金融危機に伴う景気後退(リセッション)における上昇ペースを上回っている。金相場がこれほど急伸したのは1979年のインフレショック以来。だが今回、同様の混乱は起きていない。それよりも、ドナルド・トランプ米大統領が米ドルに支えられた戦後の経済秩序を覆すことへの不安が金相場を押し上げている一つの要因だ。7日のニューヨーク市場で取引の中心である12月物は前日比0.7%高の4004.40ドルで終了した。
NY金先物、初の4000ドル超え
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