「大学3年生です。友人はTOEIC800点とか簿記3級を取っているけど、私には自動車免許しかありません。資格がないと就活では不利ですか?」
新刊『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別なガクチカも将来の夢もなかった普通の就活生=「脇役さん」の著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分だけの就活戦略をつくりあげ、食品超大手を含む22社から内定を得た実体験から生まれた一冊です。
「長期インターンにも行っていないし」「自己PRで語れることがない」――。
そんな普通の就活生が、どうすれば自分に合う企業に内定を取れるのでしょうか? 就活に不安を抱えるすべての学生、そしてその姿をそっと見守る保護者の方に届けたい、内定につながるリアルな戦略が詰まった、まったく新しい就活本です。今回は、新卒就活と資格について著者である藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

新卒 就活Photo: Adobe Stock

就活は資格なしだと評価されないのか?

「大学3年生です。友人はTOEIC800点とか簿記3級を取っているけど、私には自動車免許しかありません。資格がないと就活では不利ですか?」

こうした質問を受けたことがあります。

結論から言うと、内定が遠のくことはありません。

僕も大学時代、唯一持っていた資格は「自動車免許」だけでした。ですが、エントリーシートの資格欄がスカスカだからという理由だけで落とされることはありませんでした。

「この資格があれば就活に有利」といえるような資格は少ないのです。

僕が大学生のとき、同級生の間で「秘書検定」がやたらと人気だったのですが、秘書検定を持っているのにそのエントリーシートの質の低さだと、むしろ「本当に秘書検定持ってるの?」と人事に思われてしまうだろうよ、と横目で見ていたのを覚えています。(性格の悪い大学生ですね…。)

もちろん資格を持っていることで、勉強意欲、学ぶ意欲を示すことはできます。ですが、「資格があるから大丈夫だ」という慢心に繋がりかねないのも事実です。