フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、解散総選挙を回避し新たな首相を任命する方向で動いている。財政混乱からの脱却に向け、時間を稼ぐ方針だ。同国ではセバスチャン・ルコルニュ首相が内閣人事を巡る対立の中、6日に突如辞任。マクロン氏はこれを受け、国民議会(下院)を解散して議会選挙を実施することをちらつかせていた。だが国家が危機的状況にある中、マクロン氏はルコルニュ氏に対し、最後の試みとして反発し合う各党を説得し、予算を可決できる新政府を支持するよう働きかけることを命じた。ルコルニュ氏は8日、今後48時間以内に新首相を指名することが可能だとマクロン氏に報告。大統領府はその後、このルコルニュ氏の計画を認めている。