ローズ・クレリさん(29)は大のイヌ好きだ。バイオリニストの彼女は米アラスカ州でそりイヌと一緒に育った。道でイヌを見かけると立ち止まってなでる。イヌへの愛情を1から10で評価するなら、10だろう。しかしそんなクレリさんでも、カリフォルニア州サンフランシスコは少しイヌに優しすぎるのではないかと考え始めている。アラモスクエア公園で友人とコーヒーを飲んでいた時、イヌにリードの着用が義務付けられているエリアで、リードなしのイヌ5匹が次々と近づいてきた。最後にやってきたゴールデンレトリバーで、クレリさんの我慢は限界に達した。「私のペイストリー菓子に文字通り飛びかかってきて、口をつけてよだれまみれにした」とクレリさんは語った。イヌの飼い主は一部始終を見ていたが、そのまま歩き去った。