ウォール街はフル回転している。米大手銀行ではM&A(合併・買収)、トレーディング、企業向け融資が勢いを増し、利益を押し上げている。ゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴはいずれも7-9月期(第3四半期)決算で利益と収入が予想を上回った。ゴールドマンは現在、主力の投資銀行・マーケッツ部門の通期業績が過去最高になるペースだ。JPモルガンは2年連続で通期利益500億ドル超を達成する見通し。資産運用会社ブラックロックは運用資産が過去最高の13兆5000億ドル(約2050兆円)に達している。この好調さは銀行のさまざまな部門で見られ、株式市場と企業の取締役会の熱気を反映している。