「“考えすぎ”から解放された」「心が軽くなった」「今を大切にしたくなった」
そんな感想が国内外から届いているのが、世界150万部突破・39か国刊行のベストセラーとなっている『STOP OVERTHINKING ── 思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』だ。Amazon.comでも1万3000超のレビューで世界が絶賛する話題書がついに日本上陸。本書によって日本人が考えている以上に「考えすぎ」が恐ろしい事態を招くことがわかった。本連載では「考えすぎ」から解放される5つの習慣を紹介。本書から一部を抜粋し特別配信する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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人生が変わる
「ストレス日記」とは
前回までに「ジャーナリング」を紹介した。
ただ、日々の記録をつけ、ストレスを管理する方法はジャーナリングだけではない。
今回紹介する「ストレス日記」をつけるだけでも、ストレスの発生源やストレスに対する反応を把握できるようになる。
これによって、ストレスマネジメントに積極的になれる。
前述したアンジーが脱ストレスに失敗したのは、ストレス源となっている自分の思考に正面から向き合わず、避けてばかりいたからだ。
その結果、ストレスの本当の原因がわからなくなった。
自分がストレスを抱えていることはわかっているが、ストレスがどこから、なぜ、どのように、いつ生じているかわからず、問題解決への一歩が踏み出せなくなった。
アンジーはストレスのせいで疲れ果てているが、理由を尋ねられても、「よくわからない。仕事のせいかな」くらいしか答えられない。あるいはもっと漠然と、「たぶん、人生全般に疲れているから」と言うかもしれない。
仮に、仕事がストレス源だとしても、具体的に仕事のどの部分が問題なのかを把握していないのだ。
「ストレス日記」は、その日に感じたストレスレベルと、そのストレスに関する情報を記録するもの。これを後で分析すると、ストレスマネジメントに役立つ。
「ストレス日記」のメリット
「ストレス日記」をつけると、客観的かつ実用的なデータが得られる。
「私はストレスを感じている」と思っているだけでは、漠然とした対策しか立てられない。まわりの人も肩をすくめ、「ヨガでも試してみたら?」と言うぐらいだろう。
しかし、「Zoom会議を立て続けにやるのは大変。一息つく暇もなく、イライラしてしまう」とストレス要因を日記に書いたらどうだろう。
これくらい具体的に問題をとらえられれば解決策が見えてくる。
漠然と「私はストレスを感じている」と考えていても何もできないので、逆にストレスが溜まる。
なぜ「気分」を記録するのか?
一方、「Zoom会議が苦手」と言語化できれば問題を把握でき、不安が減っていく。「ストレス日記」のやり方はシンプルだ。
基本は、日時と、そのときの気分を記録すること。
その際、評価尺度(たとえば、まったくストレスを感じていない場合は「1」、最大のストレスを感じている場合は「10」とする)を用いるのが一般的だ。
そのときの感情や、「手の平に汗をかいている」といった身体的な症状を書き留めてもいい。
また、評価尺度を使って、現在の自分の日常生活がどれくらい効果的で生産的だと感じているかを記録してもいい。
次に、最近あったストレスフルな出来事や、ストレス要因かもしれない考えを記録する。
「ストレス日記」が教えてくれること
このようにして、不安や考えすぎの正体を、様々な角度からとらえる。
最後に、その出来事に自分がどう反応したか、全体的な結果はどうだったかを記録する。
「ストレス日記」は、不安に対処する際に大切な「視点の切り替え」を教えてくれる。
つまり、自分がストレスや考えすぎで悩んでいると気づいたとき、(アンジーのように)悲鳴をあげて逃げるのではなく、好奇心を持ってその状況や原因に目を向けてみるのだ。「何か悪いことが起こっている。ここから逃げなければ」とやみくもに避けようとするのではなく、何が起きているのかを自問してみる。
気分を数値化せよ
「ストレス日記」の例を見てみよう。
2月4日:9時15分
家族から、「お父さんが肩の手術をしなければならなくなった」と心配なメッセージを受け取る。
気分は4/10くらい。
不安で、少し疲れている。
胃に変な締めつけ感あり。
仕事に集中できない。
仕事のパフォーマンスは1/10。
たぶん、父に何か悪いことが起こるのでは? と心配しているからだと思う。メッセージに返信するのを避けているが、それがさらに不安を悪化させているようだ。
気分の変化を感じたり、ストレスをはっきり感じたりしたときは、「ストレス日記」をつけよう。大きな感情の変化や出来事があれば、その都度記録するのだ。
ただし、ストレスについての判断や解釈はあまりしないように。「ストレス日記」をつける一番の目的は、データを集めることだ。
自分の不安を自覚することと不安で頭がいっぱいになることは同じではないのを忘れないように。
(本稿は『STOP OVERTHINKING ――思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』の一部を抜粋・編集したものです)









