米国は詐欺のテキストメッセージであふれている。当局者によると、これは中国の犯罪者に利益をもたらす数十億ドル規模の高度に洗練されたビジネスとなっている。「高速道路の通行料金支払いが延滞している」と警告するメッセージがある。「米国郵政公社の料金を支払う必要がある」と脅すものもある。「ニューヨーク市財務局に未払いの交通違反の罰金を支払う義務がある」というものもある。これらのテキストメッセージは無防備な被害者にクレジットカード情報を提供させる策略だ。詐欺組織はこの情報を利用しiPhone(アイフォーン)、ギフトカード、衣類、化粧品を購入している。国土安全保障省によると、中国を拠点とする犯罪組織はこうした手法で過去3年間にで10億ドル(約1500億円)以上稼いだ。捜査当局はこれらの組織が通行料金や郵便料金のメッセージの送信元だと指摘している。