スウェーデンの家具量販大手イケアの低価格家具は世界中で愛好されている。だがドナルド・トランプ米大統領が関税を課したことで、同社は不本意ながら値上げを余儀なくされている。イケアはここ数年、本棚やベッドフレームの価格を大幅に引き下げてきた。物価が高騰したため、買い物客の目を引くための戦略の一環だった。だが家具を対象とする米国の関税が今週発効し、方針転換が必要となった。イケアの店舗の大半を運営するインカの小売り責任者トルガ・オンジュ氏は「われわれの目標は価格を下げ続けることだ。だが当然ながら、われわれが生きている世界では時として(中略)それが非常に困難になったり、場合によっては不可能になったりする」と述べた。「われわれは適応し、コスト増の一部を顧客に転嫁する必要がある」