米政府機関の閉鎖が長期化していることを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が、利下げの幅と速度を巡る議論の決着に必要な主要経済指標なしに次回の金利決定を行う可能性が高まっている。皮肉なことに、ドナルド・トランプ大統領とその支持者たちによる大幅な利下げ要求は、こうした統計が示し得る労働市場の急速な悪化の明確な証拠がなければ実現しない公算が大きい。新たな政府統計が発表されないことで、2週間後のFRBの次回会合でも、9月に続いて0.25ポイントの利下げが行われることがほぼ確定している。先月は雇用市場のより急激な悪化への懸念が根強いインフレに対する懸念を上回ったが、ジェローム・パウエルFRB議長は今週、データ発表の空白期間においても、こうした懸念のバランスは変わっていないことを示唆した。
FRB、政府閉鎖でデータ不足に 次回政策判断に影響
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