ビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

大きな仕事ほど関係者は多くなる。「この人がいてくれたから仕事がスムーズに進んだ」というケースがある一方で、「間にいて話がややこしくなった、仕事が増えてしまった」などとメンバーから不満が漏れるケースも……。間に入って話をややこしくしがちな人の行動とは。また、プロジェクトをリードする上司としては、こうした「間に入ってめちゃくちゃにする人」にどう対応すればいいのだろうか。(ギックス共同創業者 田中耕比古)

間に入ると話がややこしくなる人
どう対応する?

 仕事をしていると、いろいろな人と関わり合いをもつことになります。

 仕事は一人で行うものではありません。誰かと一緒に行うことで、より大きな仕事、より価値のある仕事を遂行することができます。

 しかし、関わる人が増えてくると、ときどき「ちょっと困った人」がでてきます。

 前回ご紹介した「話がどんどん脱線してしまう人」もそうですが、今回は、「間に入ると、話がややこしくなってしまう人」について考えていきます。

 例えば、

● お客さんと、自社では実現できないこと、とうてい許容できない条件などを約束してしまう

● 業界経験が長く顔が広いため、いろいろと調整したり、人を紹介したりしてくれるが、実際に打ち合わせに行ってみると、全く聞いていた話と違い、参加者全員で困惑してしまう

● 話がある程度進んでから、急に自分の会社や部門の都合を持ち出して、話を引き戻してしまう

 というような人に、会ったことはないでしょうか。

 本人も、必ずしも悪気があってそうしているわけではなかったりもするので、面と向かって苦情を言うのも気が引ける……。とはいえ、そういうことをされると、仕事が前に進まなくなってしまう。

 なかなか取り扱いが悩ましい人です。