年金制度の仕組みは将来変わる可能性も!
株式や債券で運用するならリスクを必ず把握しよう!

ザイゼン 追納にはリスクもあるんでしょうか?

松本 年金制度が変わってしまうリスクはあります。先ほどは現在の制度を前提に試算しましたが、例えば将来、受給開始が70歳になる可能性も。年金額の水準も変わるかもしれません。

ザイゼン なるほど。だったらやっぱり運用してみようかな?

松本 追納せずほかの手段で運用する場合、満期まで持てば元本割れしないという点で、年金に近いのは日本国債です。23歳から10年債を運用(年率1.6%と仮定)すると、65歳時点で約38万円のプラスに。

ザイゼン 追納の場合だと75歳時点で元が取れましたが、日本国債は65歳時点でリターンがあるんだ!

松本 ただ、年金と投資はそもそも仕組みが違うので、単純な比較はできません。ちなみに、米国10年国債だと利回りがより高いので、期待リターンも大きくなります。ただし、米国の財政破綻リスク、為替変動リスクがある点には注意。

ザイゼン ボクはS&P500のインデックス型投信を買いたいです。

松本 過去100年の平均リターンは6%くらいなので、それをもとに試算すると、65歳時点で約424万円のプラスになります。ただし、過去の平均リターンはあくまで過去の話で、今後もそうなる保証は一切ありません。株式投資なので元本割れリスクも承知のうえで、リターンを重視するならその選択もアリですね。