華やかな芸能界に身を置きながら、大の節約好きで独自の“ケチ道”を貫いているというタレントで俳優の松本明子さん。今回は、そんな松本さんのケチ道のポリシーや、物価高のなか、食費の節約で実践していることを紹介! 松本さん流のケチ道に倣って、楽しみながら節約に挑戦しよう!(ダイヤモンド・ザイ編集部)
ゴミだと思っていたものがお宝に変わることも!
節約のアイデアがひらめく瞬間が楽しい!
節約と聞くと「我慢」や「苦しい」などのイメージがある。そんななか「芸能界の節約女王」の異名をもつ松本明子さんは、楽しみながら節約を行う“ケチ道”を40年以上も続けてきた。

「ケチ道は“もったいない精神”が根っこにあります。これまで捨てていたモノにほかの用途を見出したり、何か買う前に家にあるモノで代用できないかと考えたり……。節約のアイデアがひらめいて、うまくいったときのワクワク感はたまりません。一つひとつの節約効果は小さくても、その分無理なく続けられるし、積み重ねることで大きな効果につながるんです。無理に出費を削るのではなく、あるもので工夫することが長続きのヒケツですね!」(松本さん)
松本さん流のケチ道をマネするには、次の5カ条を胸に刻んでおくといいだろう。
【松本さん流ケチ道の5カ条】
(1)ワクワクするかが最重要! 節約を楽しむ!
(2)捨てる前に使い道を考えてみて! モノを使い切る!
(3)買う前に一度立ち止まろう! 足るを知る!
(4)節約は自分に関してのみ! 人に押し付けない
(5)情報交換や貸し借りできるケチ友を増やす!
まずは(1)にあるように「節約は楽しむことが大前提」だと松本さんは話す。
「節約効果が大きくても、やっていてつらいと感じるものは長続きしません。食費を無理に減らすより、これまで捨てていた野菜の皮や葉で1品作るなど、無駄を減らすほうが取り組みやすく、知識も広がります」(松本さん)
続いて(2)の「モノを使い切る」ことも大切。意外とできていない人も多いのではないだろうか。
「不要になったり、壊れたりしても、モノを最後の最後まで使い切ることを心がけています。例えば、靴下の場合は穴が開いても繕って使い、最後は掃除道具として拭き掃除に利用します。本来の役目を終えたモノでも、アイデア次第で使い道は意外とあるもの。最後のひと仕事をしてもらうことで、モノを最後まで使い切れたと感じられるうえ、気持ちよく捨てられますよ」(松本さん)
(3)の「足るを知る」も、なかなか実践するのは難しい。松本さんは買い物にルールを決めて、無駄遣いを予防しているという。
「セールや安売りにつられてやってしまいがちな衝動買いは、ケチ道の大敵! 買う前に、本当に必要か、家に似たようなモノはないか、ほかのモノで代用できないか考えて。私は衝動買いで使う金額に上限を設けています。例えば洋服なら2000円台まで。『今日くらいいいや』といった気持ちのストッパーになるし、予算内でいいモノを選ぶ目利き力も鍛えられますよ」(松本さん)
(4)の「人に押し付けない」は、人間関係を良好に保つ上で重要。
「節約を家族や他人に無理強いするのはNG。それで人間関係が悪くなったら本末転倒です。なお、押し付けはしませんが、自発的な協力は大歓迎。我が家では私のケチ活を家族が見て、今では自然と協力してくれるようになりました」(松本さん)
(5)にあるように、交換や貸し借りできる“ケチ友”を増やすことも大切だという。
「1人での節約やアイデアの捻出には限界があります。そんなとき、自分から節約に興味があると公言すると、周りの人が色々教えてくれるものです。節約好きなケチ友が増えれば、アイデア交換やモノの貸し借りなどができて節約の幅も広がります。私の場合は義母に節約術をたくさん教わり、服を借りたことも数知れず。何より、1人で取り組むより楽しいですよ!」(松本さん)