米国は23日、ベネズエラ近くに爆撃機「B1」を展開させ、ニコラス・マドゥロ大統領への圧力を強めた。数日前には、同国付近で米軍戦闘機が「攻撃デモンストレーション」を実施していた。ある米当局者と飛行追跡データによると、「B1ランサー」2機が23日、テキサス州のダイエス空軍基地を離陸し、国際空域内にとどまりつつ、ベネズエラ付近を飛行した。B1は超音速で飛行し、爆弾搭載量は7万5000ポンド(約3万4000キログラム)とほかの爆撃機を上回るほか、海上監視も可能。国防当局者によると、米国からカリブ海のどこにでも到達できる航続距離があるため、同地域の米軍基地には配備されていない。空軍と海兵隊は先週、ベネズエラ沖の島の近海で爆撃機「B52」と戦闘機「F35B」による同様の示威飛行を実施。ここではベネズエラ軍が9月に訓練を実施していた。飛行追跡データによると、爆撃機はこの地域を旋回後、米国に帰還した。国防総省は「攻撃デモンストレーション」と表現した。